好物という訳でもなく、かといって苦手な訳でもないのですが、ちょっとした理由あって見たことのないどら焼きを見るとつい購入するようになって2〜3年になります。とはいえ月平均すると1個くらいなんですけれども。

そんな感じなのですが、そこそこの種類を食べた結果「なんとなく系統分け出来るような気がするなぁ」と思い、更に「そもそもどら焼きの定義ってなんだ?」となったので簡単にまとめてみることにしました。

とはいえ熱心に掘り下げた訳じゃないのですごく簡単な感じです。あらかじめその点ご了承ください。

 

結論から言うと「特に厳密な定義はないので作った人が『これはどら焼きです』と言えばどら焼き」ってところに落ち着きました(自分が)。

 

 

あとは調べたこととか思ったこととかダラダラ書いてるだけなので暇つぶしにでもどうぞ。

無駄に長いです。

線分のところだけ追うと情報が端的に分かります。

 

 

まず調べるに至った詳しい動機なんですが、どら焼きって思ってた以上に味にバリエーションがあるんですよ。

皮に粒あんが挟まってるポピュラーなものから、焼き目がトラ柄っぽくなってたり、黒糖使ってあったり、栗が入ってたり、餡が抹茶餡や他の物になってたりとか。カスタードとかジャム使って洋風になってたりとか。

形もポピュラーな2枚の皮で挟んでるもの以外に、1枚の皮を半分に折って餡包んでるのもありますし。

その中に「これはどら焼きなのか?最早これはホットケーキやパンケーキと言ってしまうべきなのでは?」というものもあり、「どら焼きの定義ってなんだ?」と思ったのでちょっと調べました。

 

どら焼きとは

 焼き菓子の一種。小麦粉に卵・砂糖を加えて混ぜた生地を丸く焼いた二枚の皮に餡を挟んだもの。

 

まとめとしてはこうしたんですけど、「ホットケーキ状の皮に〜」だとか「カステラ状の皮に〜」だとか書いてあることも多くて、まあ言っていることは分かるんだけど「ホットケーキでも良いんだ?!」ってなりました。

良いっぽいどころか現在のどら焼きはホットケーキの影響を強く受けていて、どうやら戦後しばらくまではどら焼きとホットケーキが混同されることもあったとかなんとか。まじでか。

昔のどら焼きに関しては後で触れます。

あと『二枚の皮』って書きましたが、別に必ずしも二枚の皮で挟む必要もないっぽいです。あくまでも基本形は二枚の皮っていうのが共通認識な様子。

 

さて、まあつまり「小麦粉とかで作った生地に餡挟んで『どら焼きだよ!!!』って言えばどら焼き」ってことらしく、「じゃあ餡に定義はあるんだろうか」と思ったので餡についても調べました。

 

餡とは

 アズキ・インゲンなどの豆やサツマイモ、栗などを煮てつぶし、砂糖や塩を入れ、さらに加熱して練ったもの。菓子・汁粉などに使う。

 

餃子とかの中身である肉餡とかあんかけの方面に関しての定義もあったんですが除きました。

定義としてはこうだったんで、「お、つまり最終的に練らなきゃ餡とは呼べないからジャムとか使ってるのは厳密にはどら焼きではないのか」と思ったんですが、生クリームやジャムなどのことを餡と呼ぶこともあるそうで結局定義などあってないようなものだな…と思いました。

といいますか、なにがしかの食材の中に入れる具材のことを『餡』と呼ぶので中に入ってれば何でも餡って言っちゃって良いみたいなんですよね…。

つまり「これはどら焼き」と言い張ればどんなものでもどら焼き。食べた人が「最早これはホットケーキでは?」と思っても、作った人がどら焼きと言えばどら焼きなんです。

なのでやたらバリエーションに富んでるのも納得。

 

それと、この際なので生どら焼きに関しても調べてみました。

 

生どら焼きとは

 餡に生クリームが使用されていれば良い様子。

 生クリームが入っていなくても「生どら焼き」と商品名をつけているメーカーもある。

 

こちらも厳密な定義は存在していない模様。

しかし発祥はしっかりしてまして、宮城県の『カトーマロニエ』というお店の「生どら」という商品で1987年2月25日に誕生。現在も「元祖生どら」という商品名で販売されているそうです。

 

 

これで自分が抱いた疑問点は解決したのでおしまいにしても良いんですが、定義を調べている時に起源やら歴史やらも出てきたのでついでに書いておこうと思います。

 

起源について

 発祥時期や場所についてはっきりしていない。

 ・形が銅鑼に似ていることから

 ・銅鑼を熱して焼いたことから

  ・武蔵坊弁慶が怪我の介抱のお礼に銅鑼で作った

  ・武蔵坊弁慶が怪我の介抱のお礼に贈った銅鑼で(贈られた家の者が)作った

 等諸説あり

 

名称の「どら焼き」に楽器の銅鑼が関わってるのはほぼ確定っぽいって事くらいしか分からないという。

まあ弁慶が関わってるとなると800年くらい前からあるということになりますが、当時塩や砂糖は高級品でしたし、そういった行動をしたことが事実だとしても、少なくとも餡を入れるタイプのどら焼きではないんじゃないかという気がします。

 

さて、では文献等が残っている範囲でのどら焼きについてですが、

 

・江戸時代のどら焼きは、紙のように薄い皮にあんこを載せ皮の端を折りたたんだものとされる。

・明治期に東京の『梅花亭』が生地1枚の中に餡が入っている状態のどら焼きを考案、平成10年に復刻し現在も販売している。また、梅花亭には「みかさやま」という青えんどうの餡を上下から生地で挟んだものもある(形状は今のどら焼きとは違う)。

・現在のどら焼きの形になったのは大正の頃と言われている。東京 上野の『うさぎや』が考案したとされる。

・京都の『笹屋伊織』では、鉄板の代わりに銅鑼を用いて生地を焼いたことに由来するどら焼き(現在も購入可能)があるが、形状はパウムクーヘンの中央に餡子が入ったようなもので、他とは形状が大きく異なる。

 

という感じのようです。

梅花亭の「みかさやま」は奈良の若草山を思って作った和菓子なんだそうなのですが、関西ではどら焼きのことを奈良県の三笠山の形状に例えて「三笠」「三笠山」「三笠焼」というらしいですね。

現在の形状に近いものを「どら焼き」「三笠山」として日本で最初に売ったのが梅花亭、ほぼ現状の形のものを最初に売ったのがうさぎや、ということのようです。

 

 

先も触れましたが、現在のどら焼きにはホットケーキ(パンケーキ)の影響があるということで、ついでにホットケーキの歴史をざっくりと。

 

1884(明治17)年:『百科全書』(文部省翻訳)でパンケーキ(訳語:薄餅)の作り方が紹介される。

1904(明治37)年:『常磐西洋料理』(常盤社)で「パンケーク」のレシピが記載。

1923(大正12)年:東京 日本橋のデパート食堂で「ハットケーキ」が実際に提供され始める。

1931(昭和6)年:ホーム食品から日本で初めて「ホットケーキの素」が発売される。

1950年代(昭和30年代中頃)以降:砂糖を混ぜたホットケーキミックスが発売され、次第に人気が出て定着していく。

 

おそらく影響を受けたのは「ハットケーキ」なんでしょうねぇ。しかし薄餅て。似たような物がなくて他に形容できなかったんだろうけど。

 

そういえば4月4日がどら焼きの日として日本記念日協会に認定されているそうです。

この日は餡子の日でもあるそうですね。

 

 

参考

『日本の食文化史年表』(吉川弘文館)

『和菓子の辞典』(東京堂出版)

『たべもの起源事典 日本編』(筑摩書房)

梅花亭 - 梅花亭の歴史 https://www.baikatei.asia/history

うさぎや http://www.ueno-usagiya.jp/

笹屋伊織 - 代表銘菓 どら焼き https://www.sasayaiori.com/dorayaki/

カトーマロニエ公式サイト https://kato-marronnier.com/

日本プレミックス協会 - プレミックスの歴史 http://www.premix.org/wonderful/history2.html

 

 

 

それと、以下自分が食べた範囲での分類です。主観入ってるのでご了承ください。

 

皮の見た目

 ・通常

 ・トラ柄

 

皮の焼き方

 ・片面焼き

 ・両面焼き

 ・蒸し

 

皮の枚数

 ・2枚

 ・1枚(生どら焼きや洋風の場合が多い)

 

皮の食感

 ・しっとり

 ・ふわふわ

 ・もちもち(洋風に多い)

 

皮に混ぜ物(してある場合は大抵餡にも混ぜてあるが、たまに普通の餡子のみの餡の場合も)

 ・プレーン

 ・黒糖

 ・醤油

 ・味噌

 ・抹茶

 ・緑茶

 ・コーヒー

 ・ゆず

 

餡の種類

 ・粒あん

・黒糖(砂糖の代わりに使用)

・栗(そのまま)

・バター/マーガリン

・芋(カットしたもの)

・芋(ペースト状にしたもの)

・生クリーム(そのまま)

・果物(コンポート等をカットしたもの)

・カスタード

・チョコレート

・バター

 ・生クリーム(餡子と混ぜてクリーム状に)

    ・果物(カットしたもの)

 ・白餡

・白餡に物をそのまま混ぜ込む

・果物

・しらす

・求肥

・白餡と混ぜている

・抹茶

・緑茶

・醤油

・味噌

・コーヒー

・果物(コンポート等をカットしたもの)

・果物(ジャム状にしたもの)

 ・芋餡

 ・かぼちゃ餡

 ・鶯餡

 ・ジャム

 ・カレー

 

自分が食べた範囲だと概ねこんな感じですかね…。

あと変わりどころでどら焼きのラスクとかあるんですけど美味しいです。

カレーの意質感がすごいですが美味しかったです。

あと果物系のどら焼きは白餡に混ぜ込んでるタイプだと個人的にハズレがないです今のところ。単に自分が白餡が好きなだけかも知れない。果物の内訳はりんご、桃、ゆず、梅…くらいかな。

ジャムだけそのまま挟んでるのは正直「これもうパンケーキで良いんじゃないかな…」と思いました。定義的にはどら焼きで問題ないんですけれども。

意外と苺大福みたいなタイプのどら焼きには遭遇したことがないです。日持ちしないせいでしょうか。それとも作る人が「これもうパンケーキじゃないかな…」ってなるんですかね。探せばありそうな気もしますが。

 

と、いう訳でどら焼きに関する個人的まとめでした。

思ってた以上に長くなったな…。

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